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12 テカり

戦争初日 午前10時30分
白羽 逃覚の状況
*************************************************
にしても、ここ、ホルマリンの臭いはこもってるわ、ホコリは舞ってるわ・・
やっぱ最悪だな。あー鼻水でそう~咳でそう~~~オレは呼吸器官は弱めなんだよなぁ
咳なんか出したら、いくらここでも、誰かに気づかれるかもだし。ここまで酷いんだったら、戦争の前に掃除しとくんだった・・・
まぁ、もう少ししたら、ホコリも落ち着いて、ホルマリンにも慣れると思うけれども、一つ、どうしようもないことがある。

退屈だ。

あーあーあーひーまーだーーーー
フツウのときにこんなに時間あったら、まようことなくゲームしてんだけどなぁーー
今は戦争中。そんな暇つぶしのものなんか持ってるはずもない。
ここにある、ホルマリン、剥製、模型。。理系ヲタのやつならこれみて楽しむことができるんだろうけれども、オレには到底できん。なんかないのかねぇ・・

あ、
そういやあ、武器(?)として貰った楊枝、よく見てなかったな。
えーっと、たしか、ここら辺にしまっておいた、ハズ。。かばんを探る。暗くてよくみえない。
お、あったあった感触的にこれだろう。
キッチキチにつめられた中から一本取り出す。
よくわかんないけど、フツーの楊枝っぽいよなー違うとこっつったら、なんとなーく先っちょがてかってる感じがするくらいかなぁ?

ん?ま、まさか。。。このテカり・・・

使用済みだったのかぁぁぁぁぁ!!

しかも誰ともわからんやつの唾液がたっぷりついた。。
しかも乾いてないってことは、つい最近つかったやつじゃん!ww
拭けば使えたりもするか??ww使わないけどなwそう思い、ジャージの裾で楊枝をぬぐった。

とたん


ぬぐっていたはずの裾の感触が「消えた」

ん?どうなったんだ?暗くてよくわからん。
そのことを確認したいがために、敵のことを忘れ、無意識に扉を開けてしまった。

裾を確認するよりも先に、敵を確認できた。
**********************************************************
ジャージほしい。

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11 趣味と技能

 戦争初日。午前10時10分。
 千岡湊の動向。
++++++++++++++++++

 入ってきたのは男子生徒だった。
 スキンヘッドにだぼだぼなシャツとズボン、そしてつりあがった目も合わせて、『不良』の二文字を体言したような人物である。
「おいおい、『戦争』はじまってすぐオレに会っちまうなんて、ツイてねーなぁ」
 その生徒はニヤニヤ笑って、片手に持った武器を湊に向けた。
 バチバチ、と音をたてるそれは黒光りするスタンガン。湊は知りもしないが、これは普通の護身のための物ではなく、『戦争』のために用意された殺傷能力の十分にある「武器」としてのスタンガンだ。
 対する湊は鉄パイプと……使いようもない定規のみ。チャイムが鳴ってからまだ10分もたっていないというのに、いきなりのピンチである。
 湊は黙って、鉄パイプを竹刀を持つように構えた。男子生徒はそのまま笑いながら言葉を続ける。
「ヒトゴロシなんて趣味じゃねーけど、オレも生き残りたいんで」
 お前、ここで死んでもらうぜ。
 と、不良の男子はそう言葉を続けて、一気に彼女にスタンガンを押し当て、湊は哀れにも感電死…………となるはずだった。
 少なくとも男子生徒はそうするつもりだったし、そうなると思っていた。

 ――――後頭部をいきなり殴られ、気絶するまでは。

「お……あぁ……?」
 台詞の続きを言うどころか、その一瞬に何が起こったのかもわからないまま、不良男子は気絶し、固いコンクリの床にうつ伏せに倒れこんだ。
 大柄な体のせいもあって、ドスンッ、と結構大きな音を立て、ついでに周りに立てかけていた古いバットなんかも振動で地面に倒れた。
「むぅ……予想外に大きな音が立ってしまったな。やはり鳩尾を狙うべきだったか……?」
 そして倒れた男子生徒の後ろに立つ湊は、特に何の感慨もなさげにそう呟いた。
 ……この一瞬に何が起こったか。言うまでもない。
 湊は男子生徒の背後に回り、鉄パイプを思い切り相手の後頭部に振り下ろしたのだ。
 ただ男子生徒がそのことに気づかなかった、否、気づけなかっただけのことである。
「……うん。この鉄パイプも真剣ほどではないがそこそこ役に立つな。実戦は初めてだが、ここまで出来ればまぁいいとしよう。 さて、さっきの物音で誰かが来てもマズい。武器も手に入れたし、さっさと別の場所に移動するか」
 そう言って、開きっぱなしだった部室のドアをくぐって外へ走り出る。
 気絶しただけの男子生徒は幸運なことに、いきなりの戦線離脱とはならなかったが……。
 この攻防が、千岡湊の17年の修行の成果を表していた。


 彼女にヒトゴロシの趣味はなかったが、ヒトゴロシの技能は十分すぎるほどあったのである。



++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
 友達発案のスキンヘッド君にはかませ犬になってもらいました。ゴメンなさい。
 ……ところでこれって、戦闘シーンって呼べるのか?

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10 校内で一番怪しいところ

・・・きたのはいいが、やっぱここ、いつ来ても暗いな。
かといって、電気をつければ襲われてしまうしな。ま、ちょっとの我慢ってとこかな。
そう思い、俺は自分の周りを見つめた。暗くて何があるかはよくわからない。しかし、近くのものなら少しはわかる。
羽の折れた得体の知れない鳥の剥製。ホルマリンによく漬けられた内臓が良く見えるネズミ。眼球の模型。寄生虫のホルマリン漬け。牛の解剖の様子をまとめた写真。
うぇ。見ているだけで吐き気がしそう。

そう。ここは、生物準備室(=物置)

大量の埃の積り具合からもわかるようにここには、人がまったくといっていいほど入り込まない。せいぜい先生が模型を取りに年に1回はいるかどうか、というところだ。
だから、この部屋には必要とされないものがゴロゴロある。
「ま、ここなら誰にも気付かれないだろう」
小声でぼそりと呟いた。誰もくる気配さえないからな。
というか、ここの部屋の存在しってるやつなんているのか。。。?
オレは生物室に来たとき、準備室の扉の前に置いてあるものを倒してしまって、たまたまその存在を知っただけだ。そのものも倒したあと、元通りにしておいたし、誰も知らないはずだ。

に、しても、だ。

剥製おおすぎるだろうがよぉ!コエエよぉ!!もうなんか全部の動物がこっち向いてる見てえだよ!
これ、マジで不気味だぞ。。前の中学にある剥製の数の5倍は軽くいるぞ・・・!?
しかも、こんな狭い空間に。なんだよ!前にいた生物の教員、剥製マニアですか、コノヤロー!
これ、ずっといたら気が変になりそう。でも、がまんしなきゃだよなぁ。。。

キーンコーン カーンコーン……

鳴っちゃったよ。。おい、、
武器は楊枝、隠れる場所は剥製いっぱいの物置。

見つかったら完璧変人じゃん。オレ。

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中学のとき、初めて蛙のホルマリン漬けを見たことは、今でも昨日のように思い出せる、梛木です。

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09 ハジマリ、ハジマリ。


 たどり着いた元野球部部室は薄暗かった。
 思った通りここなら窓もあるし、扉から急に人が入ってきたとしても逃げられるだろう。
 とりあえず人の影がないことにほっとし、それからさっそく武器の物色を始める。
「……うん、使えそうなのはこれくらいかな」
 しかし結局、部室の中をくまなく探して出てきたのは鉄パイプが一本。
 野球のバットもあるにはあったのだが、古すぎて一度叩けば壊れそうなものしか残っていなかった。
 まあ、鉄パイプでも武器にはなるからいいかと思い直し、場所を移動しようと扉を振り返ると、

 キーンコーン カーンコーン……

 聞きなれたチャイムの音が耳に流れ込んできた。
 そして、薄暗い部屋に眩い光が差し込む。

 ガラリ。

 正面の扉が――開かれた。


 現在時刻:午前10時10分。
 かくして戦争は始まった。
 
++++++++++++++++++++++++
 こっから一気にバトルテイスト!
 ・・にできるかどうか心配です。

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08 楊枝ってなかなか減らないよね。


200本入り!お徳用!!
パッケージの側面には、でかでかとその文字が刻まれていた。

いやいやいや!!お徳用とか、200本とか関係ないから!!
逆に200本もあっても邪魔なだけだよ!!
これ、マジで、武器かよ・・・・・?

「あのー先生、これは、手違い。。。ということなんじゃないんですかねぇ・・??」
いくらなんでも、これは。。ねぇ
「武器に関する質問は一切答えない」
淡々とした口調。ロボットか。
ありえねぇだろ。。いろいろと。ただでさえ、オレは武術も習ってないし、頭も良くないって言うのに・・・
武器(?)がこれって、あからさまに不利じゃねぇかよ。。。

「ほら、つったってないで、さっさと出て行かんか」
「はい・・・・」
オレのコエは。この人生で一番。落ち込んだ声だった。

しゃーねぇ・・どこか隠れねぇと。。最初の脱落者は、冗談抜きでオレになっちまう・・
ま、隠れ場所は決まってるけどな。オレにしかわからないような隠れ場所。もうみつけてるしな!!

******************************************************************
100均の楊枝ってもろいよね。

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